福岡県豊前市・上毛町

【所在地】　豊前市松江1100-1、豊前松江駅南500m、海を見下ろす丘陵上の住宅地の中にあり、高杉公民館の前の古墳公園に現地保存されている。

【墳丘・外表施設】　径16.2mの円墳

【内部施設】　天井石を失った複室構造の横穴式石室

【装飾の内容】　後室左側壁と左右玄門に大小五隻の船や円紋が刻まれている。船はゴンドラ状で、船首と船尾が描き分けられ、帆柱、櫂、船室なども表現されている。

【見学情報】　石室は埋め戻されて見学不可

公園の西端の6号墳

【所在地】　福岡県上毛町（旧大平村）下唐原2356-1

【墳丘・外表施設】　南北41m、東西32mの楕円形墳で、谷側が三段、山側が二段築成、山側に溝。

【内部施設】　南に開口する大型の横穴式石室。全長10m、玄室長3.4m、幅2.4m、高さ2.2m、羨道長7m、幅1.6m、高さ1.9mの両袖式で、奧・側壁はすべて巨石を一段積み、天井石も巨石四枚を架設。

【装飾の内容】　右側壁の中央の石材に、木の葉、鳥、亀など、最奧の石材に木の葉、右墓道の最上部の石材に魚、左側壁の中央の石材に木の葉。

【見学情報】　町教育委員会へ申し込み

1号墳正面	羨道
玄室奥壁と右側壁	右袖部
羨道右側壁中央石材の木の葉と鳥	羨道右側壁中央石材の木の葉
羨道右側壁最奧石材の木の葉	墓道最上部の石材 魚の線刻があるはずだが高くて見えない

【所在地】　福岡県上毛町（旧大平村）下唐原、１号墳と同じ公園内

【墳丘・外表施設】　径19mの円墳

【内部施設】　複室構造の横穴式石室。後室は3.2m×2.1m×2.6m、前室は0.7×1.6×1.5mの大きさで前室はかなり狭い。

【装飾の内容】　後室左側壁の前側の腰石に大きな木の葉紋が線刻されているが、現状はかなりわかりにくい。

【見学情報】　常時見学可能

石室正面	前室から後室
後室奥壁	後室奧から
前室から入口	後室左側壁腰石の木の葉紋、わかりにくいです

【所在地】　福岡県上毛町（旧大平村）下唐原、穴ヶ葉山南古墳群は、元は穴ヶ葉山古墳群のすぐ南の丘陵上に分布する10基以上からなる古墳群だったが、開発のためほとんど消滅し、最後に残った4基も産廃処分場のために破壊されることになった。しかし、1983年の発掘調査で、3号墳の石室から線刻壁画が見つかったために3号墳だけが、処分場の敷地内に移築保存されている。

【墳丘・外表施設】　径13mの円墳で、幅1mほどの周溝が巡る。

【内部施設】　主体部は横穴式石室。推定全長5.6m、玄室長2.2m、幅2.1m、高さ1.65m、羨道長3.4m、幅1.15m、高さ1.2mの両袖式で、床面には敷石があり、その地下に暗渠が設けられていた。

【装飾の内容】　右袖石の全体に、木の葉と思われる紋様が三ヶ所に認められる。その隣の羨道右側壁石材にも、右上一ヶ所に木の葉紋があるが、こちらはかなり薄れてきている。

【見学情報】　微妙。処分場入口のすぐ前にあるが、扉が開いていればラッキー。

移築された古墳	羨道部
玄室奥壁	奧から、右袖石に線刻画がある
羨道右側壁の木の葉紋	右袖石の線刻画、木の葉紋など

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【指定】　町史跡　　　　

【所在地】　福岡県上毛町（旧大平村）百留、集落から西の方を見ると、南北に延びた丘陵の崖面に横穴群が見えている。

【墳丘・外表施設】　現在49基確認。東向き崖面から一部西向き崖面にも分布する。

【内部施設】　単室の横穴墓

【装飾の内容】　ほぼ中央の横穴（1号墳？）の四角く加工された飾り縁の外壁、庇に同心円紋が赤色で描かれている。その他にも赤色に塗られた横穴がいくつか見られる。

【見学情報】　見学自由。2002年から地元住民により整備され、現在大変見学しやすくなっている。

ほぼ中央にある装飾横穴墓（1号墓？）	向かって左側の同心円紋
庇にも彩色紋様がある	庇の円紋など
この2基は飾り縁に赤色が塗られている	左の横穴の彩色

【所在地】　福岡県上毛町（旧新吉冨村）安雲、岩木観音から西へ500m、東九州自動車道西側の丘陵先端にあり、石室内に稲荷社が祭られている。

【墳丘・外表施設】　現状は径15mくらいの円墳。

【内部施設】　単室構造の横穴式石室

【装飾の内容】　左右側壁に多くの線刻が残っている。木の葉、水鳥、格子目紋とされているが、内容が明確にわかるものはほとんどなし。

【見学情報】　見学自由

古墳正面	石室羨道部
玄室奥壁	奧から
木の葉？	???
三角紋？	水鳥か？