福岡県久留米市

【所在地】　久留米市京町279-1の日輪寺境内にある。

【墳丘・外表施設】　全長50mの前方後円墳ですが、周囲をかなり削られている。

【内部施設】　主体部はくびれ部付近に開口する横穴式石室で、上部と羨道は失われている。玄室長3.1m、幅2.3mの両袖式で、奧・側壁は緑泥片岩の割石を平積みし、袖部は安山岩の板石を立てている。玄室の周壁下部には阿蘇熔結凝灰岩の板石を組み合わせて石障を巡らせている。また、床には板石を敷き詰めている。

【装飾の内容】　奧・側壁の石障の上部に鍵手紋と同心円紋を線刻している。また、左側壁の石障には4個の方形突起を作り出している。

【見学情報】　石室は覆屋の中に保存されていて、日輪寺に申し込めば鍵を貸してくれる。

門のすぐ後ろが墳丘	石室前側から
石室奧側から	右側壁と石障
奥壁と石障	左側壁石障の装飾、同心円紋・鍵手紋・方形突起

【所在地】　久留米市上津町浦山1386-22、成田不動尊（大きな観音像が目印）境内にある。

【墳丘・外表施設】　推定全長80m、後円部径64mの五世紀後半の帆立貝式古墳。

【内部施設】　埋葬施設は長さ2.8m、幅1.5m、高さ2mの横穴式石室で、内部に妻入横口式家形石棺が安置されている。

【装飾の内容】　石棺の内面の奥壁と両側壁に直弧紋と同心円紋、前壁の内外面に鍵手紋を線刻している。また、内面には赤色顔料が塗られている。

【見学情報】　埋葬施設は覆屋の中に保存されており、寺の受付に見学を申し込めば、鍵と懐中電灯を一緒に貸し出してくれる。

後円部上の覆屋	横穴式石室、前壁部が開口
石室内部の横口式家形石棺	石棺内部、奧。側壁の線刻
向かって左側壁の直弧紋と同心円紋	右側壁の直弧紋と同心円紋