大分県大分市
■千代丸古墳
【指定】 国史跡
【所在地】 大分市宮苑千代丸595-4、宮苑集落の西端にあり、場所はややわかりにくい。
【墳丘・外表施設】 賀来川の河岸段丘上に築かれた七世紀初め頃の径15mの円墳。
【内部施設】 巨大な横穴式石室が開口。全長8.9m、玄室長3.32m、幅1.8m、高さ2.8m、羨道長4m、幅1.9mの両袖式で、奥壁の前には平石を二段に重ねた屍床が設けられ、高さ1.1mのところに厚さ50cmの石棚が架けられている。
【装飾の内容】 石棚の正面を平坦に加工し、その上から線刻画が描かれている。図紋は、左右いっぱいに連続三角紋を描き、その間に方形紋や人物、動物を描き加えている。三角紋と方形紋は一対一で描かれており、合掌形の家屋とも考えられている。玄室内は真赤に塗られ、線刻の窪みの中にも顔料が残っていたので、線刻の後に赤く塗られたと思われる。
【見学情報】 入口の扉は施錠されているが、近所のお宅で鍵を管理しているらしい。
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